腰痛に加え左の背中の張り、左臀部から大腿にかけての痛みがあり来院されました。
初めて会った時の印象としては身体全体が硬く、体幹の動きが少ない印象でした。
検査を行ってみると、股関節や脊柱の動きが乏しく、特に腰椎は硬く腰を曲げるのは大丈夫だが、後ろに反る動作がしんどいとのこと。
臀部から大腿の痛みもあり、坐骨神経痛を疑いました。
この結果から脊柱管狭窄症ではないかと予測を立てましたが、まだ病院には行っていないとのことで病院受診を促し、病院での検査の結果、脊柱管狭窄症と診断されていました。
痛みが出ている原因は体の硬さに加え、体幹筋の弱さが原因で腰に負担が出ていると思われました。
操体法による週2回の施術を開始し、自宅での腰に負担の少ない体の使い方やセルフケアもお伝えさせていただきました。
7回実施し、体の硬さや動きは実施するたびに良くなっていましたが、臀部から大腿の痛みはなかなか取れないでいました。
8回目で行う操体法の種類を変えてみたところ劇的に痛みが改善しました。
9回目時には痛みはほとんどなくなり、家事や外出がとても楽になったと話されました。
姿勢も大きく変化しており、肩の高さや頭の位置などは改善がみられました。
今ではまったく痛みはない状態で、痛みの程度的にはメンテナンス期に移行しても良いように思われましたが、体幹の弱さと腰椎の硬さは継続しているため、週1回の施術を継続しています。
セルフケアも朝晩しっかり行われたことも良かったと思います。
痛みがとり切れないときは、色々な施術をためしながら変化を確認していくことが大切と教えてくださったお客様でした。