こんにちは。箕輪町の整体。はやし健康整体院の林です。
今日は腰痛のレッドフラッグサインについてお話しします。
レッドフラッグってご存じですか？
レッドフラッグはモータースポーツ用語で競技の中断を意味します。
安全上のため、競技長が競技を中断または中止する必要があると判断したときに振られる旗です。
急な天候の悪化や大きなアクシデント、車の横転でコースがふさがれた時などです。
このレッドフラッグは実際に旗はふらないんですが、医療業界にも存在します。
医療用語ではレッドフラッグサインと呼ばれ
『絶対に見逃してはいけない疾患を示唆する兆候や症状』
を意味します。
命に関わるものや緊急に治療が必要な重症の病気を見逃さないために重要な診断です。
腰痛の８５％は原因がはっきりと分かっておらず、非特異的腰痛といわれます。
後の１５％は原因がはっきりしており、診断名がつきます。
その１５％の内５％未満がこのレッドフラッグサインに当てはまるといわれています。
日本のお医者さんが集まって作った、腰痛診療ガイドラインに記載されているレッドフラッグサインは次の通りです。
・発症年齢が２０歳以下、または５５歳以上
・時間や活動性に関係ない腰痛（どんな姿勢、安静にしてても常に痛い）
・胸の痛み
・癌がある、または既往がある
・ステロイドを使った治療をしたことがある（副作用に胃潰瘍や感染症、骨粗鬆症がある）
・HIVに感染している
・栄養状態が悪い
・急激な体重減少（癌など命に関わる疾患に体重減少が症状としてある）
・広範囲な神経症状（下肢のしびれやいたみ、脱力感）
・背骨の変形
・発熱
これに当てはまるものがあれば、しっかりとした検査を行う必要があります。
僕のような整体師もお医者さんではないけれど、腰痛のお客さんが来たときはこのレッドフラッグサインを念頭に入れて対応します。
重篤な病気がある状態での整体は症状を悪化させます。また、癌であったら早期治療が必要なので、少しでもおかしいなと思ったら、病院受診を促しています。
みなさんもこのブログを読んで、１つでも当てはまるものがあったらまずは病院受診をすることをおすすめします。
伊那市、辰野町、箕輪町の方で、腰痛や肩こりにお悩みの方は当院へご相談ください。