こんにちは。箕輪町の整体。はやし健康整体院です。
最近はお客様の声のご紹介が多かったので、今日は久しぶりに疾患について書きたいと思います。
今回のテーマは肩の痛みに多いインピンジメント症候群についてです。
インピンジメント症候群
インピンジメントとは英語で衝突という意味です。
肩関節を動かす際に骨と骨が当たってしまう、骨が筋肉を挟んでしまうなど、骨と他の組織が衝突することで痛みが起こる疾患です。
肩の痛みを起こす疾患で五十肩がありますが、それと同じくらい頻度の高い疾患になります。
痛みの出方としては腕を上げていく途中に痛みが出て、上まで上げてしまえば痛くないというのが一番の特徴です。
症状が強い人は夜間痛といい夜にズキズキとした痛みがあったり、衝突が起きているまま関節を動かしていると筋肉の腱が切れてしまう腱板断裂を起こすことがあります。
原因
原因は若い方であればオーバーユースといって使いすぎによるものが多いです。
中高年以降になると筋肉の柔軟性低下、筋力低下、姿勢の変化などによる歪みが原因となることが多いです。
特に猫背や巻き肩の方、ストレートネックの方は上腕骨の位置や肩甲骨の位置が変わってしまっているため、腕を上げる際に骨が適切な軌道で動かないことで衝突が起きやすくなってしまいます。
腕を上げる際に腕が外に開いて(外転)内巻き(内旋)になっている方は衝突が起きやすい印象です。
検査
肩の痛みがずっと続いているようであれば整形外科の受診をしてください。
病院であればエコー検査などで腱が挟まれていないか確認することができ、血液検査で炎症の有無が分かります。
整体院では疾患の予測はできても診断名はつけることはできないので、安全で確実な施術のためには病院での診断が重要になります。
当院の検査では3種類の徒手検査を行います。
3種類とも陽性になればインピンジメント症候群の可能性が高いと判断します。
当院での施術
当院では操体法という運動療法を用いて体全体の歪みを取り除いていきます。
使いすぎている筋肉は緩ませ、さぼっている筋を働かせることによって筋肉のバランスを整えます。
筋肉の柔軟性や筋力が改善することで、姿勢も変わり肩も痛みなく動かせるようになります。
特に猫背や巻き肩は、肩の痛みを引き起こしやすいため改善していくことが重要になります。
インピンジメント症候群は肩の疾患ではありますが、肩だけに問題があるとは限りません。
骨盤や股関節、腰椎や胸椎に歪みがあれば、必ず肩の動きにも制限が出ます。
そのため当院では肩に限らず、下半身の施術も一緒に行っています。
肩だけ施術をしていても下半身の歪みが残っているのであればまた再発してしまう可能性も高くなりますし、経験上、下半身も行わないと良くならないことが多いです。
最後に
肩はとても不安定な関節です。
筋肉によって支えられているため、筋肉の状態や姿勢に大きく左右されやすいです。
インピンジメント症候群は悪化してしまうと腱板断裂の可能性があり、腱が切れてしまうと腕が上がらなくなったり動かしづらくなってしまいます。
我慢できるからとほっておくのではなく、まずは病院受診をしてみてください。
そして痛みをどうにかしたいのであれば、当院へご連絡ください。
伊那市、辰野町、箕輪町の方で肩以外にも痛みやしびれなどの不調がある方は当院までご相談ください。