こんにちは。はやし健康整体院の林です。
桜も終わり、だいぶ暖かくなってきました。
それでも日中と夜間では温度差があるため、体調管理に気を付けてください。
今回は腰痛とも深い関係がある呼吸についてお話ししたいと思います。
え?呼吸と腰痛って関係あるの?と思われるかもしれませんが、呼吸は姿勢との関りが深いため、腰痛とも関係してくるんです。
呼吸で重要な横隔膜の働き
みなさん自然と呼吸をしていますが、呼吸をするときも筋肉が働いています。
中でも安静時呼吸の7~8割の仕事量を担っているのが横隔膜です。横隔膜は膜とつきますが、実は筋肉です。
この横隔膜は肋骨や背骨、胸骨と呼ばれる胸の真ん中にある骨についています。横隔膜は呼吸の他に、腹圧を高め脊柱を安定させる作用があります。
横隔膜が収縮することで空気が胸郭に入り、弛緩することで、胸郭を縮ませて空気を出し、呼吸を行っています。
横隔膜と腰痛の関係
正常な呼吸は1分間に12~18回、浅い呼吸の人は20回以上呼吸しているといわれています。
呼吸が浅い分、回数をこなさないといけないのですが、横隔膜も筋肉なので余計に働かされると疲れてしまいます。
浅い呼吸が長い間続くと横隔膜は疲労し硬くなります。そうすると胸郭の動きも悪くなってしまいます。
これは逆にも言えることで、胸郭の動きが悪いと横隔膜の動きが制限されます。
胸郭を構成する骨は肋骨、胸椎、胸骨です。胸郭の動きが制限されるということはこれらの動きが制限されるということです。
肋骨の動きが悪くなると背中や腰などの筋肉が硬くなり、胸椎の動きが悪いと負担が腰椎に行ってしまいます。
筋肉が硬くなったり、腰椎に負担がかかることで腰痛に繋がります。
横隔膜は腹圧を高め、脊柱を安定させると上で書きました。
しかし、横隔膜の動きが悪いとしっかり腹圧がかからず、腰椎の安定性が低下します。
また、横隔膜は大腰筋、腰方形筋、腹横筋とも筋膜で繋がっています。
腹横筋はインナーマッスルと呼ばれ、横隔膜と同じく腹圧を高め腰椎を安定させる機能があります。
大腰筋、腰方形筋は姿勢を維持するために働く筋肉です。
横隔膜が硬くなると、これらの筋も硬くなり、姿勢の崩れや筋自体が硬くなったことで腰痛を起こしてしまう可能性があります。
実際に腰痛患者の横隔膜を調べた研究では、腰痛患者の横隔膜は健常者に比べ動きが悪いため疲労しやすく、横隔膜も薄く力が弱いことが分かっています。
まとめ
以上のことから呼吸と腰痛は密接な関係があり、呼吸が悪くなると姿勢に影響し、姿勢が悪くなると呼吸に影響して腰痛に繋がるということが分かります。
特に横隔膜の働きが重要と分かりましたね。
現代の人はデスクワークや運動不足により呼吸が浅くなりやすいです。
そのため、腰痛にもなりやすくなっていると思われます。
しかし、横隔膜も筋肉なので鍛えることができます。
腹式呼吸は横隔膜呼吸とも呼ばれ、横隔膜の働きを高めることができます。
腹式呼吸のやり方を過去のブログに書いています。下記にリンクを貼っておくので、ぜひやってみてください。
息・食・動・想・環:https://hayashi-kennkou-seitaiinn.com/wp_hayashi/wp-admin/post.php?post=426&action=edit
伊那市、辰野町、箕輪町の方で、腰痛や肩こりにお悩みの方は当院へご相談ください。