こんにちは。箕輪町の整体。はやし健康整体院の林です。
今回は腰痛の原因にもなる外反母趾についてお話ししたいと思います。
外反母趾ってご存じですか?
親指が内側に曲がっていて、親指の付け根が外にぽこっとでてしまうやつです。
僕の母もそうでしたし、奥さんもなり始めていて、けっこう外反母趾の人は多い印象です。
外反母趾は女性に多く、特に中年以降の女性の4割は外反母趾といわれています。
親指の角度が20度内側に入ったら外反母趾です。
分度器があれば測ってみてください。
外反母趾はなり始めは特に痛みとかない人が多いんですが、進行してくると親指の付け根が靴に当たって痛かったり、指先が重なって痛かったり、重い人は親指の付け根が亜脱臼したりする人もいます。
原因は外的要因と内的要因に分けられます。
外的要因はヒールやとがった靴、サイズの合っていない靴などを履くことによって起こるものです。
内的要因は遺伝や偏平足、足関節や下肢の歪みによって起こると一般的には言いわれています。
中でも外反母趾は偏平足の人に多いといわれています。
この画像見てもらうと分かる通り、土踏まずがなく、足の内側が床についてしまっているか、隙間が少ない状態のことです。
偏平足になると親指側に重心が寄るため、骨が親指側にずれてしまい、結果的に親指が小指側を向いてしまいやすくなります。
この症例が多いため一般的に外反母趾=偏平足というイメージが強いですが、実際は偏平足だけが原因ではありません。
外反母趾にはハイアーチ型とローアーチ型が存在します。
図の左がローアーチ、真ん中が正常、右がハイアーチです。
足には骨で構成される外と内側の縦のアーチ、そして横のアーチがあり、下腿の筋や足の裏の筋でこれを支えています。
このアーチがあることで体重を支えたりバランスを取ったり、着地した時の衝撃を緩和し、その衝撃の勢いを逆に利用して歩行がスムーズに行えるようにしてくれています。
ハイアーチはアーチが通常よりもカーブがきつくなっていて足の甲が高くなっていて、ローアーチは平たんになり偏平足のような状態になります。
上の図で比べてみると分かりやすいですよね。
また、ハイアーチとローアーチでは運動連鎖の影響から足関節の向きやその上の下肢の状態も変わってきます。
下肢が変わればその上にある骨盤や背骨も影響を受け腰痛や肩こりなどの不調の原因にもなります。
親指は小指側に曲がり、親指の付け根は親指側に飛び出てくる状態は両アーチとも同じですが、そこまでに至る過程と他の関節の動きが変わってきます。
同じ外反母趾でもハイアーチとローアーチでは施術方法が違うので、見極める必要があります。
原因は上記にあげた内的・外的要因が考えられますが、ハイアーチもローアーチも歩き方や普段のくせ、習慣の影響が多いと思われます。
歩くときの重心は、かかと→小指側の側面→小指→親指の付け根→親指という風に動いていきます。
最後は親指で地面をけって前に進むわけです。
それが姿勢の影響で後方重心だったり、浮指だったり、下肢のねじれなどがあると、親指でしっかり蹴ることができません。
その内親指がうまく使えていない影響で、下肢や足の裏の筋力が弱くなり外反母趾になります。
最近は若い人にも外反母趾は増えてきており、これは靴の影響が多いと思われます。
サイズが小さいと親指は小指側に押されやすいし、サイズが大きかったりかかとがない履物だったりすると、靴が脱げないように無意識に後方重心や浮指になってしまいやすいことが原因と思われます。
外反母趾になる人は下肢や指付近の筋力の低下や硬さがあります。
変形は手術以外で治すのがとても困難ですが、この筋肉の問題が改善できれば、痛みは軽減できます。
ハイアーチであれば、おすすめは青竹踏みや、足の指の間に手の指を入れて曲げ伸ばしをして、指周りのストレッチをすることです。
ローアーチは筋力の低下が考えられるため、下肢や足の裏の筋力をつける運動をする必要があります。
はやし健康整体院では外反母趾の痛み改善のセルフケアをお伝えすることができます。
伊那市、辰野町、箕輪町の方で、外反母趾だけでなく、腰痛や肩こりといったお悩みがある方も当院へご相談ください。